FX取引において、スプレッドは取引コストに大きく影響する重要な要素です。
本記事では、スプレッドの特性を徹底解説し、Exnessの各口座タイプにおけるスプレッドの違いや、取引コストを最小限に抑える方法を詳しくご紹介していきます。
取引スタイルに合わせて最適な口座タイプを選び、効率よく取引を行っていきましょう!
スプレッドとは?
Exnessのスプレッドについて解説する前に、そもそもスプレッドとは何かについておさらいしておきましょう。
スプレッドとは、FX取引における「売値(Bid)」と「買値(Ask)」の価格差を指します。
この差額が実質的な取引コストとなり、FX業者に支払う手数料になります。
取引を行う場合、通貨ペアを買った(もしくは売った)瞬間から、この差額分の含み損が発生するため、スプレッドは狭いほど有利な取引条件と言えます。
特に、短期取引(スキャルピングトレード)を行うトレーダーにとっては、スプレッドはコスト負担が大きくなるかどうかを左右する重要な要素となります。
スプレッドの単位「pips」と「point」
スプレッドの幅を表すときに「pips(ピップス)」という単位がよく使われます。

pipsとは、価格変動の幅を表すための共通単位で、異なる通貨同士での取引を分かりやすくするために用いられます
1pipsの価値は、右側に表示されている決済通貨により異なります。
例えば、ドル円(USDJPY)やユーロ円(EURJPY)のように、決済通貨が円の通貨ペアは、1pips=0.01円(1銭)となり、ユーロドル(EURUSD)やポンドドル(GBPUSD)といった米ドルが決済通貨の場合は、1pips=0.0001ドル(0.01セント)となります。
共通単位で表現することにより、値動きが直感的に比較しやすくなるというメリットがあります。
ただし、ブローカーや取引プラットフォームによっては「point(ポイント)」というさらに小さな単位でスプレッドを表示することがあります。
ポイントは1pipsの1/10の値になるため、例えば、ドル円(USDJPY)が150.123円の場合、少数第2位(2の位置)がpipsとなり、少数第3位が(3の位置)がpointにあたります。
スプレッドの計算方法
スプレッドは、取引にかかるコストであり、取引を行うほど、また取引量が増えるほど多くなります。
例えば、ドル円(USDJPY)を1ロット(10万通貨)取引し、スプレッドが1pipsだった場合、1,000円のコストが発生します。
コストは以下のように計算することができます。
コスト = 0.01円 × 10万通貨 = 1,000円
また、1pipsの価値は通貨ペアの「決済通貨」に依存します。
ドル円(USDJPY)やユーロ円(EURJPY)の場合は日本円、ユーロドル(EURUSD)やポンドドル(GBPUSD)などの場合は米ドルが決済通貨となるため、同じ1pipsでも金額換算したときに異なる価値となります。
コストはExness公式サイトの投資計算機を利用することで簡単に算出することができます。
このツールでは、コストが自身の口座通貨に自動変換して表示されるため、非常に便利です。
主要通貨ペアは90%の時間帯で固定スプレッドを提供
ほとんどの海外FX業者では、市場の状況に応じてスプレッドが変わる「変動スプレッド」を採用していますが、Exnessでは一部銘柄において「固定スプレッド」を提供しています。
固定スプレッドとは、相場の変動に関わらず常に一定のスプレッドが適用される仕組みであり、Exnessでは以下10種類の銘柄において、90%の時間帯で固定スプレッドが適用されます。
| 固定スプレッドが提供される銘柄 |
| AUDUSD、EURGBP、EURJPY、EURUSD、GBPJPY、GBPUSD、USDJPY、USDCAD、USDCHF、XAUUSD |
また、ゼロ口座においては、以下25種類の銘柄において、95%の時間帯でゼロスプレッドで取引することができます。
ゼロ口座は、別途手数料がかかりますが、ゼロスプレッドで取引することにより、コストは取引手数料に限定されます。
| ゼロ口座で固定スプレッドが提供される銘柄 |
| AUDUSD、EURUSD、GBPUSD、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY、AUDJPY、AUDNZD、CADJPY、EURAUD、EURCAD、EURCHF、EURGBP、EURJPY、EURNZD、GBPAUD、GBPCAD、GBPCHF、GBPJPY、GBPNZD、NZDJPY、USDHKD、USDNOK、USDSEK |
Exnessのスプレッドは狭い?取引コスト(スプレッド+取引手数料)の比較
Exnessのスプレッドは、提供している5種類の口座タイプによって異なります。
例えば、EURUSD(ユーロ米ドル)を取引した場合、スタンダード口座のスプレッドは1pipsになっていますが、ロースプレッド口座とゼロ口座のスプレッドは、0.0pipsとなっています。
しかし、ロースプレッド口座とゼロ口座は取引を1ロット行うごとに、7ドル(片道3.5ドル)の取引手数料が加算されるため、トータルコストと考えると、最も安いのはプロ口座と言うことになります。
また、ロースプレッド口座とゼロ口座は、EURUSD(ユーロ米ドル)ではスプレッドおよび取引手数料ともに同じ条件となっていますが、取引する銘柄によりスプレッドや取引コストが異なるため、一概にどちらの口座が安いとは言い切れません。
ゼロ口座のエキゾチック通貨ペアの中には、取引手数料が高く設定されている銘柄もあるので、その点も踏まえたうえで口座選択を行うことをおすすめします。
各口座における取引コストの例
| 通貨ペア | スタンダード口座 | スタンダードセント口座 | ロースプレッド口座 | ゼロ口座 | プロ口座 |
| EURUSD | 0.9pips | 0.9pips | 0.0pips +0.7pips |
0.0pips+0.7pips | 0.6pips |
| USDJPY | 1.0pips | 1.0pips | 0.0pips +0.7pips |
0.0pips +0.7pips |
0.7pips |
| USDCAD | 1.8pips | 1.8pips | 0.1pips +0.7pips |
0.0pips +0.8pips |
1.1pips |
| GBPUSD | 1.1pips | 1.1pips | 0.1pips +0.7pips |
0.0pips +0.9pips |
0.7pips |
| NZDJPY | 4.3pips | 4.3pips | 1.4pips +0.7pips |
0.1pips +1.5pips |
3pips |
| USDHKD | 38.8pips | 38.8pips | 15.5pips +0.7pips |
14pips +0.9pips |
27.2pips |
| AUDMXN | 94.7pips | 取扱なし | 69pips +0.7pips |
0.0 pips +9pips |
66.6pips |
| ZARJPY | 2.4pips | 取扱なし | 0.4pips +0.7pips |
0.4pips +0.7pips |
1.7pips |
※取引手数料:1ドル=0.1pips計算
スタンダード口座の取引コスト
Exnessのスタンダード口座は、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに人気のベーシックな口座タイプです。
取引手数料は一切かからず、トレーダーが負担するコストはスプレッドのみとなります。
主要通貨ペアでは、平均スプレッドが1.0〜1.5pips程度となっており、市場の流動性が高い時間帯ではより狭くなる傾向があります。
豊富な取引銘柄をハイレバレッジで取引することができるため、口座選びに迷った場合は、まずスタンダード口座を開設することをおすすめします。
スタンダードセント口座の取引コスト
スタンダードセント口座も、取引手数料はかからず、スプレッドのみが取引コストとなります。
平均スプレッドはスタンダード口座とほぼ同じですが、取引単位が通常(10万通貨)の100分の1となり、取引できる銘柄は通貨ペアおよび貴金属のみとなります。
スタンダードセント口座は、少額で取引を行いたい方や、FX取引を始めたばかりの方におすすめです。
ロースプレッド口座の取引コスト
Exnessのロースプレッド口座は、最大7ドルの取引手数料がかかりますが、平均スプレッドが0.0pips~と非常に狭く、トータル的な取引コストを低く抑えることができます。
取引手数料は、通貨ペアごとに若干差がありますが、ほとんどの銘柄が7ドルに設定されています。
ロースプレッド口座は、取引を頻繁に行う短期トレーダーやスキャルピングトレーダーに特におすすめです。
ゼロ口座の取引コスト
ゼロ口座は、多くの通貨ペアをゼロスプレッドで取引することができます。
また、一部のマイナー、メジャー通貨などを含む25種類の銘柄においても、95%の時間帯でゼロスプレッドで取引することができます。
取引手数料は通貨ペアごとに異なり、最小で片道0.5ドルから設定されていますが、エキゾチック通貨ペアを中心に高く設定されている銘柄もあるので、必ず公式サイトを確認してから取引を行うようにしましょう。
プロ口座の取引コスト
プロ口座の平均スプレッドは、ロースプレッド口座やゼロ口座に比べ、やや高くなるものの、取引手数料がかからないというメリットを持つ口座です。
スタンダード口座よりも、基本的に狭いスプレッドで取引することができますが、初回最低入金額が1,000ドル(相当額)と高く設定されている点には注意が必要です。
プロ口座は、頻繁に取引を行い、且つスプレッドを最小限に抑えたい大口トレーダーに適した口座タイプと言えます。
スプレッドと取引手数料の調べ方
スプレッドは常に変動しているため、先ほどの「各口座における取引コストの例」は、あくまでも参考程度にご覧ください。
最新の情報は、Exnessの公式サイトにて確認することができます。
「マーケット」メニューから、調べたい銘柄のカテゴリー(通貨ぺアや株価指数など)を選択すると、商品一覧が表示されます。
口座タイプを選択すると、平均スプレッドと取引手数料を確認することができます。
ただし、この平均スプレッドは、前取引日の平均値になるため、リアルタイムの平均値については、MT4/MT5プラットフォームを確認する必要があります。

他の海外FX業者との取引コスト比較
Exness以外でも、狭いスプレッドに取引手数料が加算されるExnessのゼロ口座のような口座タイプを提供している海外FX業者があります。
以下の表は、日本でも知名度の高い海外FX業者の比較表になりますが、取引手数料は1ロットあたり往復7ドルが平均の様です。
| 業者 | 口座タイプ | EURUSD スプレッド | 取引手数料(1ロット往復) | 取引コスト |
| Exness | ゼロ口座 | 0.0pips | 0.7pips | 0.7pips |
| IC Markets | Rawスプレッド口座 | 0.0pips | 0.7pips | 0.7pips |
| XM | ゼロ口座 | 0.0pips | 1.0pips | 1.0pips |
| Axiory | ナノスプレッド口座 | 0.0pips | 0.6pips | 0.6pips |
| TitanFX | Zeroブレード口座 | 0.0pips | 0.7pips | 0.7pips |
※取引手数料:1ドル=0.1pips計算
スプレッドが広がりやすい時間帯
スプレッドは、市場の流動性(市場の取引量)に応じて拡大したり縮小する場合があります。
Exnessは、他の海外FX業者に比べ、安定したスプレッドを提供していますが、スプレッドが広がりやすい時間帯も存在します。
ここでは、スプレッドが変動する時間帯やその要因について詳しく見ていきます。
主要市場がオープン・クローズする時間帯
市場のオープン直後やクローズ直前は、市場参加者が減り流動性が低下するため、スプレッドが広がる傾向があります。
流動性とは市場での取引量のことで、アジア市場のオープン前後やニューヨーク市場のクローズ直前などは市場参加者が少なくなり取引量が減るため、スプレッドが通常よりも大きくなることがあります。
特に週初めや週終わりはスプレッドが広がりやすい傾向があります。
これは、休場中に発生したニュースやイベントが影響し、流動性が低下するためです。
このような時間帯に取引を行うと、通常よりも高い取引コストが発生する可能性があるため、注意が必要です。
経済指標発表時
重要な経済指標や、中央銀行の金利政策などの発表時には、スプレッドが急激に拡大することがあります。
これらの発表前後は、大口の注文が集中したり、取引が控えられ流動性が低下するため、一時的にボラティリティ(価格変動率)が高くなる場合があり、スプレッドは広がりやすくなります。
特に米国の雇用統計やFOMCの発表は、市場に大きなインパクトを与える材料となるため、スプレッドが通常よりも広がる可能性が高くなります。
特定の通貨ペアの取引
通貨ペアによっても、スプレッドが広がりやすい通貨ペアと広がりにくい通貨ペアとがあります。
例えば、ユーロ米ドル(EURUSD)や米ドル円(USDJPY)などの主要通貨ペアは、市場の流動性が高くボラティリティ(価格変動率)が低いため、スプレッドは広がりにくい傾向があります。
しかし、ニュージーランドドル日本円(NZDJPY)や米ドル香港ドル(USDHKD)などの流動性が低い通貨ペアは、取引量が少ない時間帯を中心に、スプレッドが広がりやすくなります。
このような特性を持つ通貨ペアについては、取引のタイミングを適切に判断する必要があります。
Exnessで取引コストを最小限に抑える方法
スプレッドは取引のコストであるため、闇雲に取引を行えば、獲得できる利益は少なくなってしまいます。
スプレッドを含む取引コストを最小限に抑えるためには、FX業者や口座タイプを厳選することはもちろんのこと、以下の点に注意することが大切です。
スプレッドを考慮したトレードの時間帯を選ぶ
前述の通り、経済指標発表時や中央銀行の政策決定のタイミングでは、スプレッドが急拡大することがよくあります。
また、地政学的リスクや自然災害、テロなどの予測不能な事象が発生した場合も、市場参加者が急減し、スプレッドが通常の2倍以上に広がることもあります。
これらの時間帯の取引を避け、流動性が高い時間帯、すなわちロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯など、スプレッドが狭い時間帯に取引を行うことで、取引コストを抑えることができます。
また、事前にこれらのイベントを経済カレンダーで確認し、発表時にはポジションを持たない、あるいはストップロス(損切りライン)を設定するなどの対策もしておくと良いでしょう。
スワップフリー銘柄の長期間取引
ポジションを長く保有し、1回あたりの利益額を増やすことにより、トータルの取引コストを抑えることができます。
例えば、同じ10,000円の利益を獲得するにしても、1ロットの長期取引を1回行うのと、1ロットの短期取引を2回行うのでは、取引コストに2倍の差が生まれます。
ただし相場の先行きは、時間が長いほど予測が難しくなるほか、長期トレードではスワップポイント(金利差調整分)が発生する場合もあるので、注意が必要です。
Exnessでは、一部銘柄に限りスワップなしで取引することができます。
長期でトレードを行うのなら、Exnessでメジャー通貨ペアやゴールドなどのスワップフリー対象銘柄を取引するのも得策です。
Exnessのスワップフリーについて、詳しくはこちらをごらんください。
TariTaliなどのキャッシュバックサイトを利用する
取引コストを最小限に抑える方法の一つとして、キャッシュバックサイトの利用も有効です。
TariTaliのようなキャッシュバックサイトから口座を開設し取引を行うことで、取引ごとにキャッシュバックを受け取ることができます。
例えば、TariTaliのキャッシュバックサイトより、Exnessのロースプレッド口座を開設した場合、取引コストを以下のとおり抑えることができます。
| 通貨ペア | スプレッド | 取引手数料 | キャッシュバック | 取引コスト |
| EURUSD | 0.0pips | 0.7pips | 0.17pips | 0.53pips |
| USDJPY | 0.0pips | 0.7pips | 0.17pips | 0.53pips |
| USDCAD | 0.1pips | 0.7pips | 0.128pips | 0.672pips |
| GBPUSD | 0.1pips | 0.7pips | 0.17pips | 0.63pips |
| AUDUSD | 0.0pips | 0.7pips | 0.095pips | 0.605pips |
※取引手数料:1ドル=0.1pips計算
まとめ
スプレッドは実質的なコストであるため、特に短期取引を行うトレーダーは、口座タイプや時間帯を考慮し、効率よく取引を行う必要があります。
また、90%の時間帯で固定スプレッドが提供される通貨ペアの特性や、経済指標発表時にスプレッドが広がりやすいという市場の特徴を踏まえることで、より安定したコスト管理が可能になります。
さらに、キャッシュバックサイトの活用やスワップフリー銘柄への長期投資など、トレードコストを総合的に下げる工夫も有効です。
スプレッドを味方につけながら取引を行い、最大限の成果を積み上げていきましょう。