スワップポイントは、特に中長期でポジションを保有するトレーダーにとって、利益にも損失にも直結する重要な要素となります。
この記事では、スワップポイントの基本から、Exnessのスワップフリープログラムについてを、わかりやすく徹底解説していきます。
スワップポイントを賢く管理し、取引コストを抑えるための秘訣を学びましょう!
スワップポイントとは?FX取引の基本コストを理解しよう
Exnessのスワップフリーについて、解説に入る前に、まずはスワップポイントの計算方法やメリット・デメリットをおさらいしておきましょう。
FX取引では、スプレッドや取引手数料といったコストが発生しますが、その他にも「スワップポイント」という取引コストが発生します。
スワップポイントは、特に中長期でポジションを保有するトレーダーの利益に、大きな影響を与えます。
スワップポイントの定義と役割
スワップポイントとは、FX取引で異なる国の通貨を売買する際に、二国間の金利差に基づいて発生する利息のようなものです。
例えば、金利が高い通貨を買い、金利が低い通貨を売る場合、その金利差がプラスとなり、スワップポイントとして利益を得ることができます。
一方、逆の取引ではマイナススワップポイントとなり、コストとして差し引かれます。
スワップポイントが発生するタイミングとその仕組み
スワップポイントは、ポジションを翌日に持ち越した際に発生します。
外国為替市場では24時間取引が行われているため、「翌日」とは通常、ニューヨーク市場のクローズタイムとなり、日本時間の平日午前7時(夏時間は午前6時)にあたります。
日をまたいで通貨ペアを保有することを「ロールオーバー」と言い、この時にポジションを保有していると、スワップポイントが自動的に適用されます。
また土日は市場が休みとなり、決済は翌週の月曜まで繰り越されます。
Exnessの場合は、この3日分(金曜~月曜)のスワップポイントが、水曜日から木曜日にかけてのロールオーバー時に適用されます。
| 曜日 | スワップポイントの付与日数 | 備考 |
| 月曜日 | 1日分 | |
| 火曜日 | 1日分 | |
| 水曜日 | 3日分 | 金曜~月曜分をまとめて付与 |
| 木曜日 | 1日分 | |
| 金曜日 | 1日分 | |
| 土曜日 | 0日分 | 市場休み(取引なし) |
| 日曜日 | 0日分 | 市場休み(取引なし) |
プラススワップの通貨ペアを長期保有すれば、週末をまたいで3日分のスワップ収益を得ることができますが、一方でマイナススワップのポジションを保有している場合は、週末を挟むことで負担が大きくなります。
そのため、週末にポジションを保有する際には、スワップポイントの増減をしっかりと把握し、計画的にポジション管理を行うことが重要です。
Exnessのスワップフリープログラムとは?
通常スワップフリープログラムは、利子の授受をタブーとするイスラム教徒向けに提供する海外FX業者がほとんどですが、Exnessでは、イスラム教徒でなくても一定の通貨ペアをスワップフリーで取引することが可能です。
スワップフリーの対象銘柄は、公式サイトの「Markets」ページから確認することができます。
対象銘柄に「Swap-free available」と表示されている銘柄が、スワップフリーの対象銘柄になります。
ただし、Exnessでは「長期間保有しているポジションについてはスワップフリーが解除される場合がある」というルールがあります。
具体的な期間については明確にされていませんが、ポジションの保有期間があまりにも長期にわたる場合は注意が必要です。

スタンダードスワップフリーと優待スワップフリーは統合
Exnessでは以前、「スタンダードスワップフリー」と「優待スワップフリー」の2つのステータスを提供していました。
これは、取引履歴などから判定されるステータスで、対象となる銘柄に違いがありましたが、この2つは2024年10月に統合されました。
これにより、以下の対象銘柄を取引量に関係なく、スワップフリーで取引することができるようになりました。
これだけ多くの銘柄を、スワップフリーで取引できる海外FX業者は、Exnessの他にありません。
| メジャー通貨 | AUDUSD、EURUSD、GBPUSD、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY |
| マイナー通貨 | AUDCHF、AUDJPY、AUDNZD、EURAUD、EURCAD、EURCHF、EURGBP、EURJPY、
EURNZD、GBPCHF、GBPJPY、GBPNZD、NZDCAD、NZDJPY、USDTHB |
| コモディティ | XAUUSD、USOIL |
| インデックス | すべて |
| 仮想通貨 | すべて |
ビットコインドル(BTCUSD)を5日保有した場合のスワップポイントを他社と比較
「優待スワップフリー」と「スタンダードスワップフリー」が統合されたことにより、取引量の制限なくスワップフリーで取引することができる銘柄が、格段に増えました。
仮にビットコインドル(BTCUSD)のロングポジションを5日間保有したとすると、Exnessではスワップポイントが発生しませんが、40,000円以上のマイナススワップが発生する業者もあります。
BTCUSDを買い5日間保有した場合のスワップポイント
| 業者名 | 一日あたりのスワップポイント※ | 5日分のスワップポイント |
| Exness | 0円 | 0円 |
| TitanFX | -8,424円 | -42,120円 |
| XMTrading | -8,749円 | -43,745円 |
| HFM | -2,697円 | -13,485円 |
| TradersTrust | -2,247円 | 11,235円 |
※2025年4月14日現在
Exnessのスワップポイントの確認方法
Exnessでは、取引銘柄ごとのスワップポイントは、以下3種類の方法で簡単に確認することができます。
- Exness公式サイトで確認する方法
Exnessの公式サイトのマーケットページでは、各銘柄における最新のスワップポイントを確認することができます。
「Swap-free available」と書かれている商品は、スワップフリー対象銘柄でスワップポイントは適用されません。
- MT4/MT5プラットフォームでの確認
MetaTrader 4(MT4)やMetaTrader 5(MT5)を開き、「気配値表示」から特定の通貨ペアを右クリックし、「仕様」を選択することでスワップポイントが表示されます。
ただし、スワップフリーの対象銘柄であるかどうかは、公式サイトを確認する必要があります。 - アプリでの確認方法
画面下の「取引」をタップし、対象の銘柄を選択して「仕様」をタップします。
Exnessのスワップポイントの計算方法
1日当たりのスワップポイントは、以下の方法で算出されます。
スワップポイントの計算方法
1日当たりのスワップポイント = スワップ値※ × 1pipsの値※ × ロット数 × 契約サイズ
※ スワップ値:Exnessの公式サイトのマーケットページにて公開される数値
※ 1pipsの値:クロス円(USDJPYやEURUSDなど)の場合は、0.01、それ以外の通貨ペアは0.0001
※ ロット数:保有するロット数
※ 契約サイズ:1ロットあたりの取引量のことで、標準ロットは10万通貨
例えば、ドル円のショートスワップの値が−2.95だったとします。
1ロット(100,000通貨)を翌日に持ち越した場合、上記の式に当てはめると、1日当たりのスワップポイントは -2,950となるため、2,950円を支払うことになります。
−2.95 × 0.01 × 1 × 100,000 = -2,950
スワップポイントは、公式サイトやMT4/MT5で確認することができますが、右側通貨の単位で表示されます。
仮にユーロドル(EURUSD)であれば、USDの単位で表示されるため、日本円に換算したい場合は、その数値に日本円のレートを掛けて算出します。
スワップの有利不利はポジションの方向と金利差によって変動するため、トレード前の確認が重要です。
2025年4月21日現在、Exnessでスワップポイントがプラスとなっている通貨ペアはありませんが、プラススワップの場合は、保有しているだけでスワップポイントを受け取ることができます。
トレーディング計算機で簡単に算出
Exnessのトレーディング計算機を利用すると、レート換算が必要な場合も、瞬時に当日のスワップレートを算出することができ便利です。
利用方法はとてもシンプルです。
ここで、口座タイプ(Account type)、口座通貨(Account currency)、金融商品(Instrument)、ロット(Lot)、レバレッジ(Leverage)を選択し計算(Calculate)をクリックするだけで、リアルタイムのスワップポイントが瞬時に表示されます。
計算結果は、選択した通貨のスワップポイント(ロング/ショート)が基軸通貨で表示されます。

ピップバリュー(Pip value)とは
トレーディング計算機では、ピップバリュー(Pip value)も素早く確認することができます。
ピップバリュー(Pip value)とは、1pips変動するといくら損益が変わるのかを示す数値です。
先ほどお伝えしたスワップポイントの計算式の中では、「1pipsの値 × ロット数 × 契約サイズ」の部分がピップバリューに当たります。
スワップポイントの計算方法
1日当たりのスワップポイント = スワップ値 × 1pipsの値 × ロット数 × 契約サイズ
→1日当たりのスワップポイント = スワップ値 × ピップバリュー
そのため、よく取引する通貨ペアのピップバリューを覚えておけば、これにスワップ値をかけるだけで、1日当たりのスワップポイントを簡単に算出することができます。
スワップポイントについての注意点
Exnessのスワップフリープログラムは、長期保有を考えているトレーダーにとって、有利に働くことが多い状況となっています。
しかし、スワップの性質を理解しないまま取引を続けると、思わぬコストやリスクにつながる可能性があります。
ここでは、Exnessのスワップポイントに関する注意点を3つ解説します。
長期保有でコストがかさむ
スワップポイントは、プラスであれば保有しているだけで利益を得ることができます。
しかし現在は、通貨ペアのスワップポイントをマイナスに設定する業者が多いため、スワップポイントを支払う状況になることがほとんどです。
特に、複数ロットを長期間にわたって保有すると、日々のスワップコストが積もり、結果的に取引全体の利益を圧迫しかねません。
Exnessでスワップフリーに設定されている銘柄であれば、マイナススワップ分を支払う必要はありませんが、Exnessでは「長期間保有しているポジションについてはスワップフリーが解除される場合がある」というルールがあるため、注意が必要です。
スワップポイント狙いの取引はリスクも
ここ最近、FX通貨ペアのスワップポイントはマイナスであることがほとんどですが、数年前は、プラススワップを狙った高金利通貨の取引が盛んに行われてきました。
仮に今、プラススワップの通貨ペアがあったとしても、それはトルコリラや南アフリカランドのような通貨の価値自体が下がりやすい傾向にある通貨であることがほとんどです。
スワップポイントの恩恵を受けることができたとしても、通貨自体の価値が下がってしまっては結果的に利益を得ることはできません。
またこのような高金利通貨は、流動性が低く特に取引量が少ない時間帯や経済指標発表時には、スプレッドが大きく広がる可能性もあるためおすすめできません。
不正と見なされた場合はスワップフリーを解除される場合がある
Exnessで不正利用とみなされる取引を行うと、スワップフリーを解除される場合があります。
不正利用と見なされる行為は、主にアービトラージや、定期的に大量の注文を行い翌営業日まで持ち越すスワップ稼ぎを目的としたトレードが該当するようです。
また、期間は明確にされていませんが、ポジションの保有期間があまりにも長期にわたる場合にも、スワップフリーが解除される場合もあります。
このような場合、Exnessからの通知メールを受け取った後、全ての口座でスワップフリーが無効となり、以降の取引では通常のスワップが適用されます。
スワップフリーの条件や判定基準は自動アルゴリズムにより監視されており、利用者の知らぬうちに取り消されることもあるため、定期的に口座のステータスを確認することが大切です。
スワップポイントに関するよくある質問
Q:スワップフリーでも利益に影響しますか?
A: はい、スワップフリー口座ではスワップポイントが発生しないため、長期保有による利息収入が得られません。
Q:Exnessではどのくらいの期間保有するとスワップフリーが解除されますか?
A: Exnessでは、スワップフリーが解除される具体的な保有期間については明確にしていません。
あくまでExness側の判断となるため、正確な情報を知りたい場合は、Exnessのサポートに直接お問い合わせください。
Q:FXのスワップポイントはいつ付与されますか?
A: スワップポイントは基本的にニューヨーク時間の終了時(日本時間の早朝)にロールオーバーとして付与または差し引かれます。
Q:水曜日にスワップポイントが3倍になるのはなぜですか?
A: 金曜日〜月曜日分のスワップを、水曜から木曜にかけてのロールオーバー時にまとめて計上するためです。
Q:スワップフリーの対象通貨ペアは決まっていますか?
A:はい、Exnessではスワップフリーの対象となる通貨ペアがあらかじめ決まっています。
公式サイトの「Markets」ページで、「Swap-free available」と書かれている商品は、スワップフリーの対象銘柄になります。
Q:一日当たりのスワップポイントはどのように算出しますか?
A:1日当たりのスワップポイントは、以下の方法で算出されます。
1日当たりのスワップポイント = スワップ値※ × 1pipsの値※ × ロット数 × 契約サイズ
※ スワップ値:Exnessの公式サイトのマーケットページにて公開される数値(右側通貨の単位で表示される)
※ 1pipsの値:クロス円(USDJPYやEURUSDなど)の場合は、0.01、それ以外の通貨ペアは0.0001
※ ロット数:保有するロット数
※ 契約サイズ:1ロットあたりの取引量のことで、標準ロットは10万通貨
Q:スワップポイントの損益は税金の対象になりますか?
A: はい、スワップポイントによる損益もFXの利益として課税対象になります。
確定申告時には含める必要があります。
Q:スワップポイントで安定的に稼ぐにはどうすればいいですか?
A: 高金利通貨を買いで長期保有する戦略が基本ですが、現在はほとんどのFX通貨ペアでスワップポイントがマイナスとなっているため、安定的に稼ぐのは難しくなっています。
仮にプラススワップの通貨ペアがあったとしても、それはトルコリラや南アフリカランドなど、価値の下落リスクが高い通貨であることが多く、為替変動による損失のリスクも大きくなります。
Q:スワップポイントは変動しますか?
A: はい、各国の政策金利や市場状況によってスワップポイントは日々変動します。同じ通貨ペアでも毎日異なることがあります。
Q:スワップポイントの有利なブローカーを選ぶには?
A: スワップフリーの銘柄や、対象期間をしっかりと開示しているブローカーを選ぶのがポイントです。